神鹿に御慶述べゆく句友かな
吟行句会でよくお世話になる奈良公園。
この日は放射冷却の厳しい朝だったが昼間は晴天、しかも風もほとんどないという絶好の吟行日和。霜解けの公園内のかしこで鹿が日向ぼっこしている。出会う鹿を見つけては「おめでとう」と声をかける仲間もいて、約1万歩の吟行も無事に完了。
それにしてもベテランの方々の言葉をよくご存じであること。この日は大仏殿東にある池も凍っていて、日の射している部分は解けているのだが、大きな杉の木の影になっている部分は凍ったままだ。この景をなんとかものにしたいと粘ってみるが、時間切れ。
披講となって、同じ光景を詠んだと思われる句が読み上げられてハッとさせられた。
大杉の陰に残りし氷面鏡
なるほどなあ、と眼から鱗の思いであった。
吟行や句会というのはやはり上達の近道に繋がるようですね。
句歴豊富な方や先輩諸氏にもまれて切磋琢磨する良い機会かもしれません。
こう言った会では言葉を自在に繰れるベテランさんも多いのでしょう。
すごく勉強になりますね。
以前、俳句会の主宰が文法に厳しいようなことを投稿されていましたが基本はやはり言葉の使い方にあるのでしょうね。
それは内容以前のものなのですね。
言葉の使い方がわからないことがよくあるのでこういった場があれば教えを請うこともできそうですね。
私もこの一日一句で学ばせていただくことがとても多いです。
思いや感動を17文字にのせて自在に表現できる・・・羨ましいですね。
こういう会では「教えてもらう」ことはまずないです。佳いものが得点し、そうでないものは零点。もちろん、添削などもありません。ただそういう世界ですから、先輩方の表現など、よく言うところの「盗む」しかないわけです。毎月の句誌を徹底的に読んで分からないこと、知らないことを勉強するしかないんです。いろんな人の書いた「入門書」も図書館から借りたりして読んでます。
おそまきの、それこそ「晩学の徒」ですから時間はいくらあっても足りなくて。
そういう意味で、「今年はギアを一段上げて」勉強の密度を高めようと思ってます。
う~ん、「ひもかがみ」って言うんですか。句会のベテランには常識なんでしょうがうなりが出ますね。正に言葉力ですね。単語帳でも作ってみますか。
これ自体季語なんですが、まだまだ歳時記の読みが足らないってことですかね。パソコンの前で作る癖がついて、いつもgoogleで済ましてしまう悪い癖を改めねば。
俳句の世界は奥が深くて大変だね。
五七五の短い言葉の中で、自分の感じたこと、印象等を表現するだけでも大変なのに、季語等の言葉そのものを熟知して使いこなせないと上達しないのかね。
「氷面鏡」という言葉も普段使用しないものだけど、俳句等の世界では常識なんだね。
PCだけでなく、図書館にも行って勉強してさらに磨きをかけてください。
言いたいことが溢れるととても17文字に収まりきらないので、一刀両断で言葉を厳選し、それが五七五の韻律として耳に心地よくなると俳句になるわけです。それがうまくいった時の醍醐味を知ると止められなくのも俳句です。
ですから、言葉はより多く知っていた方がいいというわけですが。