裳階より風渡りけり初吟行
薬師三尊
松籟の頭上わたれる初薬師
今日は薬師三尊は当然として、正月15日までの間だけ公開される吉祥天女像、補修工事でしばらく全体が見えなくなる東塔を見るため西の京・薬師寺に行ってきた。
国宝だけで7点(実際はもっとあるかもしれないが)もあるというだけで感激するほど大好きなお寺だ。
2,3年ほど前に上野で公開された薬師三尊であるが、そのときは光背がなく美術品としての仏さまという側面が強かったが、やはりこれがないと仏さまとしては収まりが悪い。
あけましておめでとう
元日や朝に偽りあらざるを
元旦の「今年こそはXXXを」の意気込みもいつか褪せてしまうことが多いが、発心したときは本気なのだ。
今年は禁煙するぞ!
久しぶりに風もない初詣日和に誘われて橿原神宮にお詣りしてきました。
元日にお詣りするのは何年ぶりだろうか。
おおつごもり
寒蘭に水やる朝の窓辺かな
今年もたくさん花を咲かせてくれた蘭たち。
暑い夏の仮住まいを経て、秋には新しい環境と大変だったけど、冬はこれからが本番、がんばろうね。
帰省
キャリーバッグ二つとともに冬休暇
帰省とは親元に子供が一時的に帰ることをいうのだが、転居した親のところへ子供らが来ることも帰省というのだろうか。
いずれにしろ、娘夫婦が朝早い新幹線で遊びに来てくれた。
正月は一家で春日大社でもお詣りしてみようか。
それとも仕事でくたびれた心身のためにゆっくり羽を伸ばすほうを選ぶだろうか。
もういくつ寝ると
数え日も片手の指になりにけり
いよいよ押し迫ってきましたね。
今年のことではなく、句会の締め切りですよ。
一日一句の予約投稿もしなきゃならないし、季語がいくつあっても足りないって感じ。
采女
衣掛の 柳は冬の 籠もりかな
所用があったついでに興福寺から猿沢の池あたりを散策した。
猿沢の池から興福寺へ上がる52段の「修行の階段」際にある会津八一の歌碑。
「采女が帝の寵愛を失うのをはかなんで入水したとき衣を掛けた柳を見たくて池をめぐったよ、傘をさしながら」
枕草子の「池は」の段にもとりあげられている歌二首。
「我妹子が 寝くたれ髪を猿沢の 池の玉藻と見るぞかなしき」 (柿本人麿)
「猿沢の池もつらしな我妹子が 玉藻かつかば 水もひなまし」 (平城帝)
久しぶりに穏やかな奈良地方。軽鴨が2羽、軌跡を描いている。