ありふれた草

母子草名知ればちかうとりなして

あまり気にも留めなかった草だ。

今までは見れば引き抜いていた草だが、あらためて足許を見てみると意外にあちこちに生えているものだ。
春の七草「ごぎょう」のことだという。
葉っぱが雪割草みたいに白い毛で覆われているので、それとすぐに分かる。
何の変哲もない雑草だが、古代には草餅に搗かれてもいたという。
名前のいわれもいろいろあってどれも決定打とは言えず、「母子」というのはどうやら音からきただけで、「母子」には全く意味をもたないそうだ。
それだけに、大きく分けて、「母子」にかけて詠んだり、雑草のありようと結びつけて詠む、くらいしか思いつかない、何とも詠みにくい季語である。

“ありふれた草” への2件の返信

  1. 「母子草」も「ごぎょう」も知らない花だなと思って映像を見たら道端によくある草でした。
    春の七草ですか。
    丈があるのでつい引き抜きたくなりますよね。

    津では今日桜が平年より4日遅く開花したそうですが奈良は如何でしたか?
    堤防の桜はちらほら、気の早い人たちがブルーシートの上で小宴会を楽しんでいました。

    1. 今日は花なずなも見られました。いわゆるペンペン草です。花のあと三角形の実を結びますが、これが三味線のバチの形をしています。

      奈良の開花が昨日ようやく宣言されました。隣の大阪が明日満開という予想ですから、これだけ差があるのは初めてです。

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