大曲がりせる瀬を返し初燕
今年初めて燕を見た。
それも、山深い室生でである。
室生寺入り口にある大野寺へ、巨木の糸桜目当ての吟行である。ここも開花にはまだ数日かかりそうでがっかりだったが、それなりに遅い春の句材はあまたあった。
上流の室生寺から流れ来る宇陀川の水量は多く、その瀬の上を燕がかすめ飛んでいる。おりしも、小さな蜉蝣のような虫が飛んでいて、これらを捕食しているのではなかったか。
淵となっているところをのぞくと鯉がゆっくりと深みへ沈んでゆく。
悠然と野鯉沈める春の淵
まだ帰らない小鴨が瀬に身を委ねては下ってゆき、折り返し戻ってはまた下へ流れてゆく。採餌するにも省エネを徹底しているようだ。
ツバメに鯉に鴨、句材がいっぱいの吟行でしたね。
今日は汗ばむ陽気、木曽川べりの桜は四~五分咲き、家の前の土手は三~四分咲きぐらい、間もなく満開を迎えそうですがお天気は下り坂。
明日から一週間、雨と曇りマークで晴れマークが一日もありません。
桜が心配になります。桜の花って幸せですね。
こんなにこぞって開花を待ち望まれる花も滅多にないでしょう。
蓬茶のもてなしで蓬餅いただいたり。句材は何十個もあります。さすが春ですね。
週末は天気悪そうな当地ですが、他は暖かそうです。開花もしたし、春爛漫です。
室生への吟行、いい仲間たちと連れ立っていいですねぇ。
燕、奇しくも私も今日(久しぶりの)朝の散歩で江戸川べりの柳に燕が戯れているのを見ました。雲雀もそこかしこ舞いあがり春爛漫近しという感じでした。当地のお花満開は今週末のようです。
杉花粉一段落し、檜までの束の間の安息です。
室生には一昨日雪が降ったとか、今日は四月下旬の陽気とか、もう無茶苦茶ですね。
朝起きると、二階から八幡さんの桜が咲き始めたのが見えました。まわりの欅に負けないよう背を大きく伸ばしたこの木は、秋の紅葉も格別に素晴らしい。
近所の桜の名所は、神南の三室山、対岸の孝霊天皇陵につらなる丘の王寺工業高校周辺、などなかなかのものです。いずれも遠くから見るだけで満足しています。