広重の渚

貝寄風やコンビナートの炎吐き

かつての白砂青松の渚が何キロも沖に引いている。

海岸がどんどん埋められて、その埋め立て地には工業団地が広がり、日夜を問わず発電所の煙突が炎を、製鉄所や石油コンビナートが煙を吐いている。そこで、人の生活圏との間にはクッションとして広い緩衝地帯が設けられ、新幹線が通ったり、高架の高速道路やモノレールが走り、渚はますます人から遠くなった。
なかには、レジャーランド、ビジネスゾーンとして海外含めて多くの人がやってくるエリアやマンション群もあるが、人の生活圏としては実感が薄いかもしれない。
東海道五十三次に描かれた渚のほとんどはコンクリートに固められ、いまや自然のまま残された海岸線というのはどれだけ残っているだろうか。

“広重の渚” への2件の返信

  1. 二泊三日の白内障手術を無事に終え三日ぶりに外の空気と景色に触れ驚きを禁じ得ない。
    新聞やパソコン画面を見てこんなにも色鮮やかだったのかと。
    逆に家の中を眺めまわしてみるといかにも汚れが目立ち気がかりで仕方ない。
    術後真っ先に自身の顔を見て驚愕、しみ、しわの老醜は紛れもない。これが真実だったのかと・・・
    まだ見え方は安定していないので今後眼鏡の調整、通院や頻繁な目薬の使用など忙しいことこの上ない。
    すべてのお稽古事を一時中断して正解だったような。

    1. 無事のご帰還おめでとうございます。
      そんなに別世界が広がるなんて、いいことじゃないですか。
      今日は細かい電話番号の数字を読むのにとうとう天眼鏡の助けを借りることになりました。

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