万物の命

土佐の名を負ふるみずきの萌葱かな

単なる黄色とは違う。

咲きはじめの土佐ミズキや日向ミズキはやや緑を帯びた、文字通りの「萌える」色の風合いがあり、それがまた初々しい印象を強くさせる。
土佐ミズキは細い枝だが意外に高く伸びるので、見上げる位置に鈴のような花をぶらさげる。葉もまだつけない枝が空に突きだして、そこに瑞々しい萌黄が点滅するのだから、青い空との対比が美しい。
冬に眠っていた大地のあちこちに、黄色を主体とした色が一気に燃え上がってくる、万物の命というものに感動が尽きない季節である。

“万物の命” への2件の返信

  1. 生け花用の土佐ミズキは知っていますが木の花は見たことがないですね。
    想像するに小さな黄色の提灯がぶら下がっているような感じなんでしょうか?
    明日は啓蟄、虫も花も萌え出ずる頃でしょうか。

    1. 瓢箪のような形の花がぶらさがる感じです。
      庭には日向ミズキがあって、こちらは剪定が強すぎたせいかまだ花をつけてません。土佐水木と似た花なんですが。
      どちらも名前の通り南国海岸地方に見られるとのことです。
      そうですか、あすは啓蟄ですか。コロナウィルスを食べてくれればいいのにね。

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