身を包む

春雨や傘を開く児手ぶらの子

気配を感じて窓の外を見た。

沓脱石が濡れている。雨だ。
いつの間に降っていたのか。音さえ聞こえない静かな雨だ。
外に出ればもう止んだあとで、生温い空気だけが漂っている。
いかにも春の雨らしく控え目で身を包むような心地に酔いそうな宵である。

“身を包む” への2件の返信

  1. 春のお彼岸と言うことで昨日から久しぶりに単独運転で三重へ。
    事故後、緊張感を伴うようになりより慎重になっている。
    長距離なので一泊、昨日は車内の冷房が欲しいほど暑かったのに今日は一転して強風で寒い日に。
    山々の色合いは一か月前とは変化し、空気は澄み鶯の声も聴かれる。
    コロナウイルスとは縁遠い里山の風景。

    圧巻はカワセミを見たことである。
    友人の持山に立ち寄ったら「ええもん見せたるで一時間ぐらい遊んでいけ」と言う。
    幼馴染は山の斜面を整理したり木々の剪定や手入れ、接ぎ木などで毎日松阪から通い仙人のような生活をしている。
    周囲は自然公園のようにきれいに整備され小屋には山道具が何でもそろっている。
    やがて川の方からカワセミが現れ近くの木に止まった。
    時には川魚を捕まえる姿も見られるそうでしばらくして見事な羽を広げて飛び立った。
    まだ春浅き風景の中にカワセミのヒスイ色がひときわ鮮やかな一瞬の出来事。
    波瀬川にもカワセミがいたのである。
    感動の一場面にまた来月も観に行きたいと心が逸っている。

    1. この時期はカワセミにとって繁殖活動というか、カップル成立なるかどうかの大事な時期で、メスがオスのテリトリまで出かけて品定めする婚活が活発です。うまくいけばオスがメスに対して「求愛給餌」という行動が見られますよ。
      カップル成立すると抱卵、子育てにオスは大車輪、メスは体力温存して二度目、三度目の産卵に備えます。

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