寄贈

木のベンチ置く坂道のあたたかし

当団地と隣の団地を結ぶ坂道。

両団地から見上げる場所に小学校があり、つい先年当団地からの通学路が整備されたばかり。
菜園にはその道をたどって10分ちょっとで着くのであるが、両団地を繋ぐ部分がゆるいが長い坂道となっていて隣の団地の人たちの散歩ルートにもなっている。
というのも、当団地はまだ20年足らずの働き盛り世代中心で近所を散歩する人などまれなのに対して、あちらは50年ほど前の新興団地であり高齢者が中心を占めているからである。
そのながい坂道のところどころに木のベンチが置いてあり、目の前の小学校の卒業生が記念に置いてくれたものらしい。ところどころにあるベンチには、散歩途中と思われるお年寄りが腰掛けておられるのを散見する。
卒業生たちの地域に対する心遣いがうれしくて心暖まる思いである。

今日の暖かさに、ベンチのご老人とマスク越しに笑みを交わせば運ぶ足どりも軽くなった。
ただそれは往きのことで、畑から採ってきた白菜一個、キャベツ二個ぶら下げる登りの道は途中木のベンチで休ませてもらった。ありがたや。

“寄贈” への2件の返信

  1. 二日ばかり春の息吹を感じさせる日でした。
    今日はどうでしょう?雨に変わるとか、一雨ごとに春に向かって・・・

    友人から届いた歌は
        早春の訪れはまず陽にありて柔らかき影ものみなに注ぐ
        遠望嶺は雪に覆われ陽を浴びて耀き渡る早春の朝
    返し  柔らかな春の陽ざしに包まれて心浮き立ち希望湧きくる

    1. ようやく三寒四温のリズムに入ったのかもしれませんね。に三日辛抱すればまた一歩暖かい日が待っている。万物の活動期が始まろうとしています。

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