時差式の信号長き余寒かな
まさに今このときが三寒四温というのだろう。
明日から二三日は暖かくなっても、その後にまた寒さが戻ってくる。
トレンドでは底を切り上げながら右肩上がりに気温が上がってゆくにしても、行きつ戻りつのサイクルが今年ほどはっきりしている年は珍しいかもしれない。
春になってもそこはかとなく残る寒さを余寒というが、気をつけてみればあちこちに見られるのかもしれない。
たとえば、飛鳥寺へ通じる一方通行路。時差式の信号で止まれは4分、ゴーは30秒。一方通行区間が長いためだ。循環バスが通る道だからこその対処だが、待っている時間がほんとうに長く感じられて寒さがよけい身に沁みてくるのだ。
信号待ちで冬の寒さ、夏の暑さ等同じ長さでも長く感じるのはなぜだろう?
他にもそういうわずかの秒数を長く感じたり短く感じたりするのはその時に置かれた状況によるのではないでしょうか?
四分の間一台もやってこない時もあって、その待つ時間だけ損したような気分になるときもあります。残り少ない時間のうちの四分ですからね、煩悩に患わされてわずかの時間も憔悴につながるような気がします。まだまだ修行が足りません。