防空

二上山ふたがみの見えて葛城山かつらぎよなぐもり

黄砂だ、Jアラートだと朝からかまびすしい。

さいわい黄砂は思ったよりはたいしたことはなくて、この程度の埃なら春にはしょっちゅうあるというくらいで拍子抜けである。お隣などは盆地はこんなものとばかり洗濯物、蒲団なども外干しで問題なさそうである。
黄砂は明日には落ち着くということで、今回の大騒動も一段落だが、問題はJアラートの精度である。というより、我が国の防空システムの脆弱性であろう。本土直撃かと脅かして、結局はFEZ外だったとは。こんなていたらくで空を守れるのだろうか。
むしろ北朝鮮の方で何発撃っても間違っても日本本土には落とさない精度の高さこそ脅威である。この数年民の腹すら満たさずひたすら開発に血道を上げてきた言いしれぬ恐ろしさを感じる。
国の安全を米軍におんぶに抱っこで、すっかり平和ぼけしてしまった国のままでほんとうにいいのか。
二上山はおぼろげながら容はしっかり見えたが、その奥に見えるはずの葛城山は黄砂のカーテンで閉ざされていた。ということは視程5キロ以上、10キロ未満という一日だったろうか。

“防空” への2件の返信

  1. 霾る(つちふる)は春の季語で黄砂の事だと夕刊で知った。
    雨冠に狸の字を書くともあった。
       つちふるやひと日書斎にこもりゐて(山口青邨)
       霾や空海えし海一つ(有馬明人)
    これも夕刊から拝借。

    1. 今年は黄砂の句だけで三句目じゃないかと思いますが、今日は「霾晦(よなぐもり)」を使いました。
      黄砂のせいで空が暗くなるほどという意味ですから、今日の場合ちょっとオーバーな表現ですがすっかり霞んでしまっているという意味で使いました。霞も春の季語ですから避けたいところでした。

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