時じくの香の菓

オートドア開くやいなやに余寒いふ

寒い寒いと飛び込んでくる。

医院のなかは混んでることもあって意外に暖かい。
雨模様の日ながらそれほど寒いとは感じなかったが、体調のよくない人にとっては体にきくのだろう。
老化というのは細胞の老化。
最近録画を採って必ず見ている番組がNHK・BSの「ヒューマニエンス」。最新の科学、とくに人間に関する新しい知見が毎週えられ、知的満足感が非常に高いからとも言える。
今週のテーマは「ミトコンドリア」。20億年前にほぼすべての生命体に細胞内共生という形ですみついて、細胞の活性化、老化にダイレクトに関係する、いわば生死を司る細胞らしい。ミトコンドリアが傷ついたりして劣化が進めば、それはすなわち老化を意味すると。
意外なものに人間の生死が操られているというわけだ。最近この傷ついたミトコンドリアをきれいに処理して細胞を若返らせる物質が発見されたとも。研究が進めば、これぞまさしく「不老不死の薬」になるかもしれない。逆に言うと「死にたくても死ねない」時代が来るかもしれないのである。現代版「時じくの香の菓」であるが、考えれば恐い話しではある。
再放送は、BSの2月28日(水) 午後五時から。興味ある方はご覧あれ。

“時じくの香の菓” への2件の返信

  1. ミトコンドリアという名前、最近よく耳にしますけど老化を防ぐ作用があるものなんですか?
    研究の結果を正しく使われて欲しいですね。
    例えば認知症を防ぐとか。
    死も怖いけど不老不死で死ぬこともできないのはもっと怖いかも・・・

    1. 原理でいうと認知症も防げます。傷ついたミトコンドリアは活性酸素を多く排出するので、これが細胞老化につながるわけですが、このミトコンドリアを修復するメカニズムが働くよう薬剤を施すことで活性酸素を鎮める効果が生まれます。
      細胞の若返りをうながしてるわけで、将来万病に効く可能性を秘めているのが楽しみでもあり、恐くもあるわけです。

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