聞き馴れぬ語学放送春眠し
ラヂオ第二を聞くともなく聞く。
童話あり、外国語ニュースあり、カルチャーラヂオあり、音の風景、ラヂオ体操などなど、しかし圧倒的に多いのが語学番組である。英語にかぎらず、世界の主な言語を網羅しており、英語などは基礎から上級ビジネス英語まできめ細かい。
もしも、ラヂオに対座して真剣に耳を傾けていれば各国の言葉を少なくともヒアリングくらいできそうなものだが、そこは「ながら族」の悲しさ、どんな番組もBGMのように聞き流しているわけだから身につくわけはない。
悲しいかな、この齢になってまるでかんたんに睡眠術にかかるように気がつけば居眠りしていることが多くなった。
とりわけ、朝の日課を終えて一息ついているとき、番組がひとつ二つ先に進んでいることもある。デジタルで聞いているので巻き戻せばいいのであるが、そこまでの気力も起こらない春である。
いっときカルチャーセンタで外国語を勉強していた時、並行してNHK語学講座のテキストを買い勉強していた時期もあるが結局ものにならなかった。
これも継続、そして若ければ若いほどいいと思う。
今となってはもう今更なにおかいわんやである。
目の前に差し迫った事情がなければ外国語習得というのは長続きしないものです。まして若くもなければ、まさに同感です。