動かない日

春寒の音たてすする茶粥かな
細き雨宙に吹き上げ春寒し

天気予報とは裏腹にまたも寒い一日だった。

おまけにときに小雨がぱらつき、これが北風に舞いあげられるというおまけまでつく寒さだ。
三月とはいえ風の冷たさに畑に出ることもためらわれる。
室内もかろうじて気温17度と暖房を入れる入れないの境目。猫どもに急かされていつもより早めのスウィッチが入り、足元を温めているうちにいつの間にかうつらうつらと。
動かない一日に、腹に軽くすませる茶粥となった。

“動かない日” への4件の返信

  1. 暖冬なんて嘘っぱちと思える今シーズン。
    動かないというより動きたくても動けない日が続いている。

    1. 今日を境に春らしさが戻るとも聞いてます。花便りもまもなく聞かれるでしょう。やはり最初は四国からかな?

  2. 春寒の音たてすする茶粥かな

    ほっこりする味わいのある句ですね。茶粥と言えば、カミさんの父方の祖母が奈良町の旧家の人で、お手伝いさん(当時は女中さんと言いましたね)が居た事もあり毎朝茶粥を食べていた、と。その事から、茶粥ってのは、たいへん手間暇がかかるので、ええしの子だけが食べていたと言う思い込みがあります。

    1. 必ずしもええとこの家だけとはかぎりません。紀伊半島の米の少ない山間部では、少ない米を活かして、重湯状というより、しゃぶしゃぶの、番茶に米が泳いでいるのが定番です。
      炊きたては水だらけなので、芋とか南瓜とか、冷やご飯、あるいは餅がある時期には餅、という具合に具の嵩上げをしてすすります。固形状のものならなんでもよろしい。
      一回に一日分を炊くので殘りを温めて食うときには、米もとろとろにふやけてどろんとしているのでそのままいただきます。
      炊きあげ後にひとつまみ塩を入れるのがコツです。
      こいつに熊野のサンマ丸干しを焼いたのをかじっていただくのは極上、極上の世界。
      問題は、熱いのを流し込むようにすするせいか、半島山間部には胃がんの率が全国的に高かった時期があります。今はどうかは知りませんが。

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