目覚めては鎮守の森の花明り
朝起きて二階から西の方を眺める。
百数十メートル先、やや視線をあげると小高い八幡さんの森が見える。鶯などの声もよく聞かれる森である。
今朝はそのあたりが薄明るい。開花したのが目にもはっきりと分かるような白さに輝いている。
欅などの大樹に負けまいと、桜の樹も三十メートル以上も見上げるような高さにまで育ち、それが何本かあって森の裾を取り巻くように開花の時を迎えたのである。
これより満開に向けてそのボリュームをましていくのだが、落花しつくすまでは意外に長く毎朝起床する度の楽しみとなる。
今朝も土手の桜の咲き具合を確かめに行ったが意外と遅くまだ三分咲きにも満たない感じである。
明日から雨模様らしいがまだまだ雨にも耐えられそうでその分長持ちしそうで週末まで楽しめればラッキーである。
咲き始めたばかりですから、このしっかり降っている雨には負けないでしょう。大和川対岸の高校も小高いところに見えて、ぐるりと取り囲むような桜が見事です。街を歩けばあちこち華やぎます。
目覚めては鎮守の森の花明り
「鎮守」ですか。もう身近に鎮守の森とか鎮守の神とかが見当たらない暮らしが定着、この句のような風景は、幻のようです。ほだかさんは目が醒めると鎮守さんが眺められるんですね。羨ましい、凄い贅沢ですね。
八幡さんは近い所にもう一つあって本殿は室町時代創建、いずれも龍田大社の例大祭には太鼓台をだして賑わいます。
新住民はなかなか講には入れそうもありませんが。
自宅の近くには推古の頃の登り窯跡があり、大和川に近い平群氏の氏寺とされる平隆寺の瓦を焼いたのではないかとされてます。あたり一帯はそうとう古い歴史があるようです。