習作

穴出でし蛇を悪童いたぶりぬ
穴を出し蛇の行手を占めてをり

難しい季題だと思う。

単なる蛇ではなく冬眠から覚めた蛇の様子を詠めというのだが、コンクリートで固められた都会生活に馴染んだほとんどの人はそんな蛇に遭遇したことはないだろう。
結局、想像をたくましくして「そんなこともあるだろう」と思われる情景の句を生み出すしかない。

習作二句、決して成功しているとは思えぬが。

“習作” への4件の返信

  1. 昔は蛇にいたずらをしたり又その蛇を振り回して女の子の前に突き出したりする悪童がいたものです。

    冬眠から覚めた蛇はどんな様子なんでしょうね。
    数年前時期は忘れましたが田舎で崖の石垣から顔を出しているのを見ました。
    青大将の太いので孫の喜びようと驚きようは大変なものでした。
    石垣から出してくれと言うので困って近所の叔父さんを呼びに行きました。
    「蛇」を詠むなんて考えたこともないけど私の好きな坪内稔典先生ならどう詠まれるかしら?

    1. 冬眠から覚めたばかりだったら動きもまだ鈍いんでしょうね。句はそういう鈍さ、あるいは早速見せる蛇らしい動作、出てきたために遭う憂き目、そんないろいろをおかしみをもって詠めればいいんですけどね。

  2. 「蛇穴を出づ」ですか。現代生活から全く無縁な季語を詠む、観念の世界。子規なら何と言ったのでしょうね。

    蛇、少なくなってるんでしょうか。けっこう田舎道歩いているのですが一年に一回くらいしかお目にかかりません。

    1. 花鳥諷詠にこだわらず、まさに観念的、主観的にも詠まないとなかなか難題です。詩人の魂が必要になるというか。。。。

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