杣の耳そばだて夜半の遠雪崩
雪崩は春が近い印である。
来週あたり3月下旬から4月上旬のような暖かさになるという。
気温が一気に上がり雪崩が起こりやすくなる。木をなぎ倒し、谷の大きな石をも転がす、恐ろしい力があるいっぽうで、今まで人を寄せ付けなかった山にアプローチできるきっかけをもたらす。
山に生きる人にとっては待ちに待った、言わば「山明け」の号砲とも言える。
めざせ5000句。1年365句として15年。。。
杣の耳そばだて夜半の遠雪崩
雪崩は春が近い印である。
来週あたり3月下旬から4月上旬のような暖かさになるという。
気温が一気に上がり雪崩が起こりやすくなる。木をなぎ倒し、谷の大きな石をも転がす、恐ろしい力があるいっぽうで、今まで人を寄せ付けなかった山にアプローチできるきっかけをもたらす。
山に生きる人にとっては待ちに待った、言わば「山明け」の号砲とも言える。
杣って木こりのことですか。いやあよく言葉知ってますね。感心します。すっかり言葉探しの生活習慣が身についたようですね。すばらしい。
専門家には遠くの雪崩の音もすぐに分かるんでしょうね。
「杣」は元来、字のごとく木を切り出す山のことですが、転じて樵のことも指すようになりました。「杣人」のほうが正確なんでしょうね。「杣道」は「獣道」に対する人の生活道、「杣小屋」は樵や猟師、炭焼の人が寝泊まりする小屋など、応用編がいろいろあるようです。
百人一首95番慈円の歌。
おほけなく うき世の 民に おほふかな わがたつ杣に 墨染の袖
この場合は比叡山を指すのでしょうが・・・
見渡せば花も紅葉もなかり けり 浦の苫屋の秋の夕暮 定家
私は杣と苫屋を混同しておりました。
「吾は海の子」も「苫屋」でしたね。
ちょっと見窄らしいというニュアンスを含んでいます。
自分の家を「杣の小屋」と卑下して使う場合もあるようです。