薄暑

胸つきの回廊すがし若葉風

長谷寺本堂へ行くには、大門から入ってすぐに登廊をたどることになる。

その両側に牡丹園が広がるわけだが、長い直線をしばらく登ると今度は各一回ずつ右に折れ左に折れして本堂に近づくことになる。その最後の廊ともなるとこの時期うっすらと汗ばんでくるほどである。まさに「薄暑」という言葉がぴったりする感じだが、そういうときに廊を横切るように風が吹いてくるとほっとする。
上へ行くほど視界が開けているので、見渡せば左右はいつの間にか若楓。本堂の舞台に登れば山全体が見渡せて新緑の中に堂宇の瓦がきらめくようにまぶしい。

もし、長谷寺に行くならこの時期が一番のお奨めになる。

“薄暑” への2件の返信

  1. この季節まさに若葉に風薫る、一番清々しい時季ですね。大いにアウトドアを楽しみましょう。

    1. 朝はひんやりですが日中はもう暑いほど。近くの山も椎若葉でもっこりしていたり、すっかり初夏の装いです。いい季節です。

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