身代わりの像の尊し青葉風
開山堂青葉映せる玻璃戸かな
今日6月6日は鑑真忌。
唐招提寺では「開山忌舎利会」と称して和上が請来した舎利を奉り、和上の徳を偲ぶ法要が営まれる。
この期間は3日間ほど国宝の鑑真和上像が公開されるが、普段は昨年完成した身代わり像を開山堂で拝顔することができる。
今年は句会があった日の翌日から特別公開だったようで、一日違いで残念なことであった。ただ、身代わり像は本物そっくりに模して造られており、袈裟の緋もいまだ鮮やかにのこっているのは驚きだった。開山堂ではガラス戸の向こうに全体がよく見えるようにお座りになっておられ、そのガラス戸には偏光フィルムを貼ってあるようで、外の眩しい光にもかかわらずクリアに見える。
いつもいい所で吟行・句会が行われていいですね。歴史の勉強と相俟って仏教にも詳しくなるんじゃないでしょうか。それも俳句に打ち込んでいることへのご褒美でしょう。
仏教、仏様には多少知識が得られてますが、作風というレベルには到底遠いものがありますね。川端茅舍などはその代表格ですが、その深い仏教観には足元にも及びません。
作風という意味では、能の松本たかしなどその世界を描かせたら右に出るものがないというくらい有名ですが、自分らしい句を模索する日々です。
当面は奈良暮らしをテーマにしていればいいと思うんですがね。
歳時記を読んでいると、仏教や神道関係の季語もいろいろあることに気付かされます。
歳時記を見て初めて知る行事も多いです。記述からなんとなくその有様を想像していますが、実際のところは
よく理解できていないでしょうねえ。一見にしかず、です。
機会をとらえていろいろ観てみたいものです。
ぜひ足を運んでください。俳句にするつもりで眺めていると、ふだん目が届かない発見がいっぱいあって楽しさもまします。まもなく三社祭とか、いわゆる夏祭りのシーズンですし、今ごろが季語も最も多いシーズンです。