講堂の陰で

足元に未央柳と教へらる

黄の高さは一メートルもないだろう。

大伽藍、講堂に見とれていて、うっかりすると見落としそうな場所に、吟行仲間の人々が口々に「未央柳(びようやなぎ)」と足を止める。ぴんと伸びた雄しべが特徴で、名も姿もいかにも中国から渡ってきたような花だ。先々週多武峰のハイキングで教わった金糸梅によく似ているが、やっぱり未央柳は雄しべがよく目立つので間違うことはないだろう。

“講堂の陰で” への4件の返信

  1. 未央柳、初耳です。読みも「びようやなぎ」ですか。
    調べてみたらなるほど柳とは似ても似つかない、むしろおっしゃる通りキンシバイにそっくりですね。
    吟行仲間の方たちはさすが言葉に敏感ですね。

    1. 「花鳥諷詠」の流派(?)ですので、まずは季題ありき、季題の植物など知らなければ話にならないわけで、おかげでこつこつと植物の名も覚えることができます。

  2. 花鳥に敏感になれていいですねぇ。未央柳と金糸梅ですか。映像見て分かりました。けっこう見かけるのですが何という花か知りませんでした。今度よく見て見ます。

    1. 鑑真さんのお寺だけあって、渡来植物が多いのに今さらながら気づきました。宿坊の庭では寺紋を焼き込んだ鉢にまもなく開花しそうな蓮もありましたし。丈を切り詰めた泰山木もあって、ちょうど花の時期なのでその大きさ、香りに間近に接する珍しい体験も得られました。
      お隣の薬師寺とはまったく趣の違う境内です。両方を合わせると半日以上楽しめますね。

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