味消し

作務僧の姉さんかぶり花菖蒲

作務衣を着て姉さんかぶり。

若いので学僧なのだろう。同じく唐招提寺の若い職員に混じって、花菖蒲の束を剪り整えている。仏様に供える供華の準備をしているようだ。

おりしも翌日から鑑真和上の忌に因んだ開山忌舎利会が始まろうという日の光景であった。

掲句もボツの句。元の句は先日の、

作務僧の供華に剪りつむ花菖蒲

「剪りつむ」では味消しか。「整ふ」のほうがよかったかな。

“味消し” への4件の返信

  1. 暑い日だったのでしょうか、それとも埃よけかな、お坊さんの「姉さんかぶり」が面白い。
    「作務僧の姉さんかぶり花菖蒲」はいい句だと思いますが、曖昧だと受けとられたのかな?きっと句会の水準が高いのでしょうね。
    「供華に剪りつむ花菖蒲」は少しくどい感じがします。
    なんて、勝手なことを書きました。

    1. 同じ光景を詠んで、達人は、

      朝涼や沙弥手際よく供華を盛り

      で特選。朝の涼しいうちに、暑くなる前に手際よく供華を整える様子に焦点が絞られました。
      一方、僕は花菖蒲という季題に迫る迫力に欠けました。

  2. 姉さんかぶりの方が断然いいと思います。
    私の判断の基準は良し悪しが解らないのであくまで好みの問題ですが。

    姉さんかぶりも最近は見かけなくなりましたね。
    母の若かりし頃の農作業の姿を思い出します。

    1. 日除け、埃除け、頭の保護。なかなか便利ですよね。
      僕は和手拭いは持ってないので、バンダナですが絵にはなりません(笑)

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