一寸先は

リベラルの流転憂き世のそぞろ寒

ひねくれた人生だった。

例えば、強者にはどうしても心を寄せることはできず、アンチの立場に立ってしまうのである。
就職の面接で「アンチ自民」だと述べたらその時点でアウトだったけど、節をまげてまで嘘を言うのはできなかった。
こんな類いの話をすればいくらでも「下手な生き方」を並べ立てられるが、今に至るまでとくに後悔することはない。
気に入らなければ近寄らなくて済むようになって、ますますこの強情さを楽しめるようになっている。
ところが、つねに傍観者で居続けることは難しいもので、どれかを選択しなければならないときがある。このとき、選択肢に自分の意に沿うようなものがなければどうしたらいいんだろう。

急寒

更新の視力やばいぞそぞろ寒

家人が免許更新に行ってきた。

最近目が良くなくなったとは聞いていたが、ほんとにすんでのところで不合格になるところだったらしい。
こういう自分も眼鏡かけなくてもなんとか生活できているが、細かい字はだんだん読めなくなってきた。まだそれほど困った状況ではないが、やはり車の運転など身の危険をともなう話となると問題かもしれない。

急に寒くなった。あれこれ重ね着しても膝をさすったりしながら。
うっかりうたた寝などしようものなら風邪を引きかねない。注意。注意。

浪速弁

甘味には塩昆布添へてそぞろ寒

大阪・ミナミをぶらぶらしてみた。

昼にお好み焼きとタコ焼きを食ったばかりだが、法善寺横丁とくればやはり善哉だろう。しっかりした甘味をさらに引き出す塩昆布。腹の別の場所に簡単に収まった。
ゆかりの淡島千景、浪花千栄子やらミヤコ蝶々などの写真などもあって、浪速言葉が今にも聞こえて来そうだった。