風袋

サングラスとれて風采劣りけり

今はどこへ行くにもサングラス。

プラ製だが安くて軽くて使いやすい。
もとは自転車用に買ったものだから眼をすっぽり覆ってくれて光がもれにくく重宝している。
これほど日差しが強くなってくると、紫外線から頭、眼を守らないとダメージが大きい。紫外線アレルギーというか、すぐ汗疹がでる体質でもあるので長時間の野良仕事には長袖が欠かせない。
ともあれ、首にはタオルを巻き、帽子は目深、眼にはサングラスで、何処から見ても正体のしれない風袋。
中身はただの喜寿老人なんだけど。

苛酷

サングラス外し歯医者の寝椅子かな

三ヶ月に一回の検査を受けに歯医者に行った。

以前に左奥歯が痛んで噛めなかったのでその旨告げると一部が欠けているという。
その意識がないままいつの間にか磨耗がはげしくなっていて、詰めれば楽になるだろうということで安心はしたが、なぜそうなったのかは分からないまま。寝ている間に歯ぎしりしてるのではないかとも言われたが、家人に聞いてもそんなことはないと言うのでまことに不思議である。
ともあれこれでしばらくは安心であるが。
今日はサングラス越しの空が深く澄んで素晴らしかった。朝のうちはお盆の頃を思わせる風が心地よかったが、九時ごろになるとそれが熱風になり戸外にとてもいられないほど暑かったが、空気自体は乾いていて山の緑もまたくっきりと鮮やかでこれぞ真夏という日である。
明日の雨が終われば梅雨前線が消えるとのことだったが、さてはこの梅雨は早く終わる。すなわちまたまた長い夏になるのかもしれない。まことに苛酷な天気である。

火照る

野良に立つタオルバンドのサングラス

四本の畝の区分が定まった。

午前2時間、午後は夕方の2時間ほど。奈良は今日31度だったらしいが、湿度もたいしたことなく、風があったので割りに作業ははかどった。心配していた疲れはあまりなく、不安のあった体力もまだ残っているようでしばらくは晴耕雨読ライフを楽しめそうである。
残った作業は高さの調整など畝の整形、畝間の水はけのための勾配づくりなどで明日に持ち越しである。明後日の雨が来る前には畝は完成といきそうだが苗を植えるところまでは無理かな。できるなら雨前に植えることができれば理想的なんだが。
日射しはさすがに強いようなので、今日は物入れをごそごそかきわけてサングラスを探し出してきた。それでも頬の火照りは避けられなかったようで、夜になっても治まらない。

日常を離れる

新宿発江ノ島行のサングラス

海が恋しい季節。

先週伊勢へ行って久しぶりの海に対面できた。
明日からの連休、天気が良ければ江ノ島・鵠沼あたりは海水浴、水族館を楽しむひとに溢れるだろう。
そうなると小田急はかき入れ時、ロマンスカー客のカラフルで華やかな光景が目に浮かぶ。
とくに、サングラスというのはかけた途端に日常から切り離されるような開放感に包まれるのがいい。

日本一からの都会から、日本一の海水浴場へ。都会の喧噪から解放される喜びで全身が満たされるだけでは物足りなくて、大きなサングラスをかけて日常からの自身を解放しているのだ。