ひしめきて黄ばむばかりの余り苗
それにしても大量に余ったものだ。
その余った苗を一カ所に集めたらこんなになったのだろう。
機械植え用の苗床というのはサイズが決まっていて、30センチ×60センチくらいの大きさに統一されている。それがそのまま固まりのまま田の隅に植えられているようである。
どの苗も肥料も切れて黄ばみはじめていて、いつ出番ともしれない哀れを伴う。
一方の植えられた方はと言えば、苗代の窮屈さから解放されて、生き生きと緑の葉を伸ばしている。
余り苗が使われることがないのはもちろん農家にとっては一番いいのであるが、成長もできず片隅で肩寄せ合ってほそぼそと生きているのも健気なことよと思うのである。