午後よりの籬影なす冬の薔薇
ヒバの生け垣に沿ってバラが展開している。
午前中は日がいっぱいにあたるのだが、午後になると生け垣が影を作り寒々とした空気が漂う。
こうした条件のせいかどうか、意外に花保ちがよくて寒に入ってもまだ咲いている。品種改良盛んなバラのことなので、こうした冬に強いものが増えてきているのかもしれない。
この分で行くと、寒さえのりきって春まで保つかもしれない。
めざせ5000句。1年365句として15年。。。
午後よりの籬影なす冬の薔薇
ヒバの生け垣に沿ってバラが展開している。
午前中は日がいっぱいにあたるのだが、午後になると生け垣が影を作り寒々とした空気が漂う。
こうした条件のせいかどうか、意外に花保ちがよくて寒に入ってもまだ咲いている。品種改良盛んなバラのことなので、こうした冬に強いものが増えてきているのかもしれない。
この分で行くと、寒さえのりきって春まで保つかもしれない。
冬薔薇香り保てるものさへも
通りがかりの薔薇園から強い香りがした。
冬とはいっても実体はまだ晩秋だからだろうか。真冬にはまだしばらくはあるこの時期、いろいろな種類の薔薇が咲いているなかには、強い香りを放つものがあるらしい。
色褪せたままに咲きをり冬薔薇
ドライフラワーになったのではないかと見紛う、蕾も花も時間が止まったみたいなバラが路地に咲いている。
あまりの低温に葉も赤茶けてはいるが間違いなく生きているのが哀れだ。せめて冬になる前に剪定しておいてやれば、春にはしっかりした枝を伸ばして立派な花を咲かせるだろうに。そういえば月が改まればそろそろ寒肥の時分だ。
住人が高齢化して庭木の手入れさえ覚束なくなっているのかもしれないな、などと思いながらその場を去った。