サイン

ぶらぶらと食べ頃サイン吊し柿

3週間以上は経過した。

そろそろ取り込んでいい頃だ。
百匁柿というだけあって皮をむいてもずしりと重量感のあったのが、水分がずいぶん抜けて今では体積でいうと四分の一くらいに縮み、今日の小春のわずかな風にも揺れるくらいだ。
まさに、天日干し完了のサインだろう。

日々是干柿日和

振り分けて縄目緩まず吊し柿
柿すだれくぐり茶飲みの友来たる

西吉野産の百匁柿を干してみた。

大きいものは百匁にもなるという釣り鐘型の柿である。
縄の両端に一個ずつ吊したのだが、その重いこと。
今日で三日目だが、わずかに色が濃くなってきたようだ。
もう少し表面が乾けば、一回目の揉み揉みをしなければならない。こうすることで、早く仕上がり渋も抜けやすいということらしい。
去年もトライしたが、意外にうまくいったので今年も期待している。しかも去年のものより一回りでかい実なので、食べ応えがありそうだ。
十一月は好天が続くことを祈りながら。

柿どころ

吊し柿送り頃まで三日ほど
ぶらぶらと風の手練れの吊し柿

通りかかった店で立派な柿を見かけたので立ち寄ってみた。

ここはいつも客が入れ替わり立ち替わり出入りしているので、きっと安くていいものを扱っている店だろうと思っていたが、案に違わなかった。野菜、果物専門でどうやら地元産のものばかり扱っているようである。
西吉野の何々農園、すなわち柿どころ五條、からと書いてある吊し柿用柿がざる籠いっぱいに盛られ、とても渋柿とは思えないようないい色を出していたのでその色に釣られて一かご買ってみた。
一個の大きさが拳ほど、これが15個入っていた。

一昨年にもチャレンジしたが、面倒見が悪かったのか、貧相な仕上がりに食べることなく捨ててしまったので、今回はネットで検索して慎重に。
完成まで最低三週間ほどかかるらしい。
軒下の雨のかからないところに干して、ここでも色の変化を楽しむとしよう。
とくに、最初一週間ほどして、全体が薄茶色になった頃合いを見計らってよく揉み込み、種離れをさそうのがこつだという。
家人はあまりドライフルーツの類いは好きでないので、この15個は実際は全部私の胃袋に入るのだ。