トーナメント

タイブレーク走者活かせず夏終る

無死走者一塁二塁。

願ってもないチャンスだが、これが延長戦となると状況は違ってくる。先攻であればしっかりものにしないと、その裏に敵チームにも同じチャンスが与えられまずは点を取られるものと覚悟してかからなければならない。チャンスだがそういうプレッシャーとも戦わなければならない。
もともと延長戦は後攻チームの方が遊離だという見方がある。きちんと相手チームの得点を防ぐことができれば。それこそビッグチャンスである。
高校野球で延長戦タイブレーク方式が取り入れられたのは、酷暑のもとで延々と試合を続けると危険が高まってきたからというのが大きい要員だろう。
この大会もタイブレーク方式の延長戦がいくつも見られるだろう。負ければ明日はなく、三年生の夏は終わるのである。

昭和は遠くなりにけり

遊園地閉じてひとつの夏終る

昭和のひとつの終わりであろう。

豊島園が閉じ、大手百貨店そごうの発祥地関西からの撤退。
東京に住んだ人なら一度は行ったにちがいない豊島園は、各地に出来たテーマパークに圧される形で客足は衰退して行くばっかりだった。なかには親子何代にもわたって記憶がひとつになる懐かしい場所でもあろう。
かくいう筆者も結婚前に家人と行ったことのある思い出深い公園である。
ニュースでは地域に150年間も根を下ろしたデパートがこの夏廃業するという。これも郊外のショッピングセンター、最近ではネットショッピングに圧されて細るばかりである。
おりしもアフターコロナの暮らしがいったいどうなるのかいろいろ模索する動きがあるが、こうした業態の変化も避けられないことだろう。今から10年もすれば今とは全く違った暮らしというものがあるにちがいない。

毎日が日曜日

年休の余すことなく夏果てぬ

今日が立秋だそうである。

それにしてもえらく暑い秋である。
大阪、京都、関西は灼熱地獄。
若い人たちはこの暑さをものともしないで、海へ山へ。
年休などいくつあっても足りないくらいやりたいことは山ほどあろうか。

毎日が日曜日の人間には、年金が有給制度みたいなものだろうか。