天の川どれと分かたぬ星万朶
満天の星が近すぎると見失うことがある。
済みきった夜空を覆い尽くす星という星が輝きをともなって降るように頭上にあるときだ。
こういうときだから見えるはずだと探すのだが輪郭すらそれと分からない天の川。
そんなことを経験した蓼科に泊まった夜のことは忘れられない。
また、まったく隙間のない星の密度の前には、有名な星座さえ区別がつかなくなるものだ。
澄んだ空気にあると、ふだんは人の目にはとらえられないくらいの輝度の星すら輝きを増してしまうのだろう。
感度のいいレンズを持たずとも、いまは高精細のスマホであればうまく撮れるに違いない。