白砂に配置の妙や散紅葉
ことしほど庭のいろは紅葉が見事だった年はない。
毎朝庭に出るたび心奪われていたが、どうやら散りの時期を迎えたようだ。
白砂と書けば枯山水を思わせるが、何のことはない。天気がよければ毎日欠かさない猫砂の日干しである。これを取り込もうとしたら、いい具合に紅葉が散っている。
そうなると、トイレの砂と言えどどこぞのお寺の枯山水の庭然としておると言えばオーバーだろうか。悪くはない。
猫どもは知ってか知らずか、今日も気持ちよく砂を掻いている。当主はひたすら掃除番をおおせつかっておる。