道の駅

雨寒し春分の日の甲子園
お彼岸の小菊買うなる平群かな

たまに日射しはあったものの。

雨かさもなくば曇、しかも強風である。午後には雪交じりの雨も加わって、昼夜の時間が半ばする日と言うのにその昼夜の区別もつかない空模様である。
この春から低反発のバット採用となった甲子園。ただでさえ飛距離がでないのに右から左への強風。そんななかでも選手はしっかり風に負けないプレーで全力をぶつけ合ういい試合が続いた。
大会ホームランも激減して、これから勝ち進むにつれて、きっときめ細かいベースボールが増えてくるだろう。見どころ満載である。
ところで、お隣の平群は小菊の産地。花の保ちがだんぜんいいし安いから、仏壇のお花も平群の道の駅で買う。この時期道の駅は奈良特産イチゴ「古都華」を求める人で満車、大阪ナンバーも押しかけてくるぐらい人気でなによりなことである。

霊園渋滞

春分の日妻に問ひ暦に問ひ
春分の正午の潮を曳く帆かな
春分の正午を告ぐる時報らし
春分の国旗はどれも奈良交通
春分の朝比奈峠海明かり

今年は三連休になるという。

曜日や休日が意味を持たない身分となって久しい。
だから、祝日にしても、建国記念のように月日で固定している祝日なら確認するまでもなく意識の中にあるが、振替休日制度導入によって刷り込みから消えてしまった祝日などはカレンダーをいちいち見なくては分からなくなってしまった。成人の日も、敬老の日も、体育の日などがそうである。
いっぽうで、やはり毎年暦を見なきゃ分からないのに春分の日、秋分の日がある。
思わぬところで墓参り渋滞に巻き込まれる日なので、墓参りするにしても、外出するにしても、避けたい日ではある。

老猫の命日であり、今いる猫たちの生まれたのもこの頃であった。

ぼたもち

春分の日に牡丹餅供へ新仏

彼岸で混み合う動物霊園。

1年で最も多忙なときの葬儀であったが、初七日まで無事済ませることができた。帰りに立ち寄った「おはぎ屋」さんが大繁盛なのも驚いたが、持ち帰っていざ食べようとしてさらに驚いた。裏側にあんこがまぶしてないのだ。こんな牡丹餅もあるんだなと感心しながら1個をぺろりと平らげる。