季節外れ

鼻をつく雨のいきれの暮の秋

やたら生溫かい匂いがする。

この時期にすれば場違いの暖かい雨である。十一月そうそう季節外れの陽気がつづき、そのフィナーレが今日の雨だという。
明日からは徐々に気温が下がると言うし、気温の乱高下にはたして体がついていけるかどうか。
ここ数日の暖かさで予定は順調に進んだが、これからは風やお日さま、気温と相談して進めることが多くなるに違いない。
ともすればズルを決め込もうとする自らに鞭打ってたゆまずにリズムをきざみたいと思う。

大山鳴動たぬきぞろぞろ

死に票と知りつつ入るる暮の秋

奈良二区。

ネオナチ礼賛、先制攻撃能力保持と言って憚らないウルトラライトが最右翼。
比例復活の見込みもなく、何の楽しみもない選挙区だが、せめて比例区分は信ずる党に。
それにしても大阪の自民凋落は目も当てられない。連日イソジン顔がテレビに出るのにすっかり騙された人たちの多いこと。よく言う、「肉屋に並ぶ豚」である。自民にも相手にされない一発屋が手を上げるはずである。大山鳴動鼠一匹なら愛嬌だが大山鳴動たぬきぞろぞろはしゃれにもならない。

一騒動

さてどこに眼鏡行ったか暮の秋

いよいよ晩秋の趣を強くしてきた。

家の中より外の方が暖かくて、庭仕事もはかどる。
毎朝露が降りるので、それが乾く頃合いを見計らって外でたっぷり日を浴びる。
終わると体が温まって部屋に戻っても厚着する必要がないくらいだ。
今度はちゃんと庭木にも寒肥をしてやらなければと、肥料の仕込みも。発酵が終わるのはあと2ヶ月ちょっとくらいだから、2月には十分だろう。
連れが眼鏡ないないと大騒ぎ。つきあって探すこと30分。
案の定、「こんなところに」で一件落着。

サービスレベル

延着の会誌ひもとく暮の秋

消印は先月末日とある。

それが今日やっと届いた。都合四日かかったことになる。
同じように、通常なら毎月月頭にくる結社の会報も今日届いた。
いずれも、隣の大阪や兵庫という近距離からの投函だ。
宅配便最大手や通販大手を利用することも多く、だいたいが翌日に到着することが当たり前なので彼我のサービスレベルの差は言葉にならない。
それに、だいいち郵便というものは午前中に配達されるのが常識だという感覚があるので、夕方、へたすると午後6時を過ぎて届くのが常態化しているのにも呆れかえる。
道路を隔てた向かいのブロックには午前中に配達するのを見るにつけ、いったい管轄の郵便局はどうなってるんだと文句でも言いたくなる。