数百里離れた人と月を見る
珍しくよく晴れたこの日。
全国ではどうだろうか。
秋とは言え、ややうすいもやがかっているようで、澄みに澄んだというものではなかろうが、それでも昨夜見た月から想像するに今日はさらに大きくて明るいものとなるであろう。
十五夜というのは夜八時頃から白く輝きだすので、あとしばらくすれば全国多くの人と一緒に見上げることになるにちがいない。とくに、俳句をやる人にとっては特別な夜なので多くの俳人が感動を言い止めるべく呻吟することになるだろう。
静かに月を見られないのが俳人である。