内陣の声明よそに木の葉散る
声明の抑揚絶えず木の葉雨
声明には独特のリズムというか調子がある。
揺れたり、上昇したり、下降したり、せり上がるようだったり、様々な動きがあって素人が簡単に真似できるものではない。
譜面には記号が書かれていてそれをなぞるように「引く」わけだが、西洋の音階という概念を持たなかった和の芸能全般にも通じるものがあるのではないか。
木の葉が散らんとするとき、もしわずかな風でもあれば声明の調子のように、くるくる舞いながら落ちてゆく。声明を聞いていてそんな光景を想像した。
めざせ5000句。1年365句として15年。。。
内陣の声明よそに木の葉散る
声明の抑揚絶えず木の葉雨
声明には独特のリズムというか調子がある。
揺れたり、上昇したり、下降したり、せり上がるようだったり、様々な動きがあって素人が簡単に真似できるものではない。
譜面には記号が書かれていてそれをなぞるように「引く」わけだが、西洋の音階という概念を持たなかった和の芸能全般にも通じるものがあるのではないか。
木の葉が散らんとするとき、もしわずかな風でもあれば声明の調子のように、くるくる舞いながら落ちてゆく。声明を聞いていてそんな光景を想像した。
木の葉落つ伊勢さししめす遙拝所
遙拝所見通しひらけ木の葉散る
遙拝所木の葉衣に標結へる
近所に由緒ある八幡さんが二カ所ある。
それぞれ東の方向に開けた小高い斜面にあるのだが、どちらにもお伊勢さんへの遙拝所がある。というより当地の神社はおしなべて伊勢への遙拝所がしつらえてあるのが多い。いずれも大和と伊勢の浅からぬ関わりを示すものと考えていいだろう。
もともと見晴らしがいい場所が、この時期落葉樹が葉を落とすようになってさらに見通しがよくなった。