連日の医者巡礼や柚子熟るる
今年は枝にいっぱいつけている。
ジャムにできそうなほど豊作なんだけど、手をつけかねている。
頼みの綱の家人が毎日のようにあちこちの医院詣で、とてもじゃないがそんな暇がないのである。柚子のジャムというのも実に面倒で皮と実は別々に処理しなければならず、おまけに細かい仕事なのである。
僕は柚子絞りの担当になりそうだが、肝心の皮むきのやりかたがよく分からない。おそらく一日仕事になるので、この医者通いが一段落するのを待つしかなさそうである。
先ごろまでまだ青みがいくらか残っていた柚子も、もう十分に黄色になって旬を逃しやしないか気になるところである。