大パノラマ

睡蓮の咲きそめモネの美術館
山荘の美術館辞し橡の花

アサヒビール大山崎山荘美術館へ。

山崎駅すぐの踏切を渡るともう天王山への登り口である。
美術館は山の麓にあるというものの、木津・宇治・桂川大合流の素晴らしい眺望が得られると聞いたのでそれなりの登坂は覚悟しなければならないと思った。

やはり最初の50メートルほどは胸突き八丁の急登坂。最近股関節の具合がよくなくて、とくに登りが辛い。すぐに痺れてくるので休み休み、喘ぎあえぎしながらようやく2百メートルほどの山道を登った。
山荘まですっかり新樹の道であるが、山荘の入り口にあたる「琅玕洞 (ろうかんどう)」という門を擬したトンネルをくぐるとさらにまた素晴らしい庭園への誘い。山崎の合戦のおり秀吉が陣を敷いたという宝積寺も隣り合っていて、重文・三重塔が隠れ隠れに見える道である。
サイトの庭園ガイドを見てもその素晴らしさは容易に想像できるのではないだろうか。

大山崎山荘美術館の睡蓮

館内ではモネの「睡蓮」四幅に酔い、池を見ればもう睡蓮の花が一輪咲いている。三川合流、そしてその向こうの石清水八幡さんの大パノラマをバルコニーから眺め、館内の喫茶店で珈琲で一幅。

紅橡の木の花
美術館の外に出れば、盛りを過ぎたとはいえ姫橡の木の紅い花が見送ってくれた。

桐に似た花

橡の木の葉は伏せ花は直に立つ

橡の木を見ることは意外に少ない。

山深いところにあって、里にはないからだろうか。
なんとか目にしようと思えば、植物園とか公園に行くしかないのかもしれない。
さいわいなことに、馬見丘陵公園はいろんな樹木が植えてあり、それぞれに名札をぶら下げていてくれるので、いろいろ知ることができる。その橡の木は、中央入口から入ってすぐのところにあった。想像以上に葉が広く大きい。そのせいかどうか、葉は重そうにやや垂れているが、花の方はと言えばまるで桐の花のようで、直立した円錐形をした花序にいくつもの花をつけている。色は地味な白だ。