しろ梅の窓にめざめる旦かな
紅の枝垂れのつぼみがようやく動き始めた。
いっぽうの白梅は早すぎるのか、もう満開状態である。
梅というのはなかなか散るものではないが、開いたきりの花が増えると木全体がまるで熱を帯びたように膨張するように見える。
そういう意味では満開というのはちょっと食傷気味になるのだが、やがて紅枝垂れにリレーされるので今度はそちらに視線が移るので櫻などに比べればはるかに長く楽しめるのは花の少ない時期にはありがたい。
めざせ5000句。1年365句として15年。。。
しろ梅の窓にめざめる旦かな
紅の枝垂れのつぼみがようやく動き始めた。
いっぽうの白梅は早すぎるのか、もう満開状態である。
梅というのはなかなか散るものではないが、開いたきりの花が増えると木全体がまるで熱を帯びたように膨張するように見える。
そういう意味では満開というのはちょっと食傷気味になるのだが、やがて紅枝垂れにリレーされるので今度はそちらに視線が移るので櫻などに比べればはるかに長く楽しめるのは花の少ない時期にはありがたい。
白梅のそよりともなく花火照
白梅の花火照してしなだるる
時雨が通り過ぎ、まわりが一瞬ぱっと明るくなった。
長谷寺の登廊の両脇は芽が出かかった牡丹に埋め尽くされているが、日のよくあたった石垣に目をやると、垂れ下がった白の枝垂れ梅がいかにも重そうにぼってりと満開の様子を見せている。そして、メジロの群れがやって来てキリキリ鳴くのはコミュニケーションをとるのだろうか、蜜を吸うのにも余念がなさそうである。
風もない中、撓んだ枝にはまるで熱を帯びるかのように花びらがびっしりついている。時が止まったように枝も花もそよりともしないのであった。