神鶏の斎庭に遊ぶ神の留守
大杉玉掛け替へなって神の留守
神鶏は石上神宮、大杉玉は大神神社。
14日に大神神社で全国の杜氏・酒造家が集まって無事な醸造を祈願する酒まつりが行われ、その前日には大杉玉が掛け替えられた。
酒造家は神社からいただいた杉玉を軒先にかける。
「うまざけ」は三輪にかかる枕詞で、三輪さんは酒の神さま。境内の巳さまには酒と生卵を捧げてご利益を願う。
山辺の道・正暦寺は今紅葉が盛りだが、ここは清酒発祥の地として知られる。
水に恵まれない大和なので、今でこそ大量には生産されないが、王権が集中した往時にはおおいに生産・消費された酒王国であったはずである。