MRI

象の雲浮かべてかろし秋の空

NHKラジオの短歌番組を聴くともなく聞いた。

題は「象」。
抽象的な歌ばかりで共感をおぼえることもできずすぐにスウィッチを切る。
ちょうどハンドルを握っている時だったので、明るい空には白い秋の雲。それが象の鼻に見えなくもなく掲句誕生。

今日は県下でもちょっと知られた整形外科へ。去年からちょっとおかしい右の肩から前腕にかけての痛み。とくに前腕を内転させたときに痛みが走る。最近は歯磨きの運動さえつらい。
まずは原因だけでもと思ったのだが、どうやら先生ははっきりしない。とりあえず前腕のMRIを撮ってみようとなったが結果はさてどうなるやら、来週の楽しみに。

マフラー音

750ccの響乾いて秋の空

十ヶ月ぶりに車のワックスがけをした。

水洗いだけで済ますつもりが、天気があまりに気持ちいいので、車内の清掃、ワックスがけまで一気だ。
意外に疲労感はなく、これも秋晴れのなす技かもしれない。
お向かいのご主人も今日は休暇と見えて、秘蔵のカワサキオートバイを庫から出してメンテナンスに余念がない。
最近はリターンライダーという言葉もすっかり定着したが、子供の手が離れ仕事にも余裕がでて、若いころ親しんだバイクに再び戻ってくる人が多い。ひとつには、バイクの大型化もあって大型免許を取得し直すほどの静かなブームである。
お向かいはまだお子さんが小さく、メンテナンスした日に近所を一巡りするだけのささやかな楽しみに抑えておられるようだ。ただ、マフラーには相当はずんだようで、イグニッションオンしたときの響きがすばらしい。
あと、十年もしたら、バイクツーリングを楽しむ休日になるのかもしれない。

季節を探す

上棟や槌音響く秋の空

目にはさやかに見えねども、探せば秋はある。

古来から季節というのは自分の五感を駆使して感じるものらしい。

昨日、今日と朝早くから乾いた槌音が響いている。どこからの音かと周りを見渡したら、数区画はなれた土地でどうやら今日は上棟らしい。一気に屋根の部分まで組み上がってしまった。
ひと頃の暑さに比べれば幾分和らいで、今日の風などは秋のものである。棟梁たちにとってもようやく作業しやすい季節になってほっとしていることだろう。