救い

まほろばの空の不穏や秋黴雨

いつものようにたかをくくっていた。

雨雲が盆地の南方に進んできたのは分かっていたが、いつものように逸れるだろうという読みが完全に外れて逃げ遅れてしまったのだ。あと一鍬、あと一鍬と思いつつ苗床を均していたところ、急に風が出て逃げる間もなく大粒の雨が全身をたたく。
鍬やらレーキやら畑に打ち捨て這々の体で原付にしがみついたが、急に暗くなったこともあって前がよく見えない。たちまち下着までずぶ濡れで帰るなりシャワーに一直線。
かろうじて最後の西瓜を持ち帰れたのはせめてもの救いか。

三重高勝利

銀傘の乾く間もなし秋黴雨

述べ4日の延期になるらしい。

高校野球のことだが、予備日は3日とってあるらしいが、大会が無事期間中に終わるかどうか予断はゆるされない。
当日の雨の予報のなか強行した試合が選手には無情の雨天コールドとなったケースなど批判を浴びているが、これもスケジュールを意識したとしか考えられない。
今年、あるいは今後もなにもかも異例のつづく天候なのだから、大会日程、会場など含めて幅をもたせることが必要だろう。
ウィズコロナ時代を見据えても、あまりにも形式的にこだわった高校野球のありかたも問い直されてよい時期だろう。
ところで、今日は三重代表の三重高校が完封勝利した。さらに勝ち進んでもらいたい。

三日以上

一日のどこか照りある秋黴雨

今日も雨。

秋霖とは秋に三日以上続く雨だとある。
まだしばらく雨続きだから、これはもう秋の梅雨といっていいだろう。
涼しくていいが日中は30度を越えることもあるので蒸し暑いのが難である。
からっと晴れた秋の空はいつ眺めることができるのだろうか。

同時多発災害

曇るものみなかき曇り秋黴雨

即位礼の朝はまさに秋霖と呼んでよさそうな雨。

やがて雨が上がると虹がかかったというから、雨降って地固まる新しい御世への祝福であろう。
この秋は台風の合間が秋雨前線の停滞で、被災地にとっては気が気でならない空模様である。
各地同時被災のケースが増えてきて、ともすれば忘れ去られそうな地域もあるようだが、予算配分を見直してでも機敏な施策が求められる。