五月晴

胡座して緑陰講座晶子考

訪れた民博公園でたまたま古民家イベントが行われていた。

古民家イベント

内容は、日本の民俗をきく「第2回与謝野晶子のくらしと歌」と題する歌人による話である。
着いたときにはもう終了間近で、ほとんどを聞き漏らしたが、晶子が堺出身ということを知っただけでも覗いてみた甲斐があったというものだ。

それにしても、今日は絵に描いたような「五月晴」で、しかも湿度が低くて開け放した古民家を吹きぬける風の心地よかったこと。

通し土間抜けて古民家青田風

盆地の用水

青田風御陵のダムの満々と
陵のダムを恃みの青田かな
陵の水いただきて田の青む

田植えの遅かった奈良盆地の田がようやく青々としてきた。

先日まで鏡のように山や空を映していた景色が見られなくなったし、田の水面すらよく見えなくなった。
陵から取水した用水路にはさかんに水が走っていて、どのように田を流れゆくのかは定かではないが、たしかに田はうるおっているようだ。
雨の少ない奈良盆地は溜め池が多い。陵の壕だって貴重な水資源なのだ。

今年の盆地の降水はまずまず。あとは、この梅雨が予定通りあがってお日様の恵みを待つばかり。