猫の苦手なもの

断りて天下晴れての嚔かな
すれ違ひざまの嚔の漢かな
くしゃみして猫の不興を買ひにけり

くしゃみを怺えるのは難しい。

たまに、出そうでいて不発におわると周りのほっとした瞬間を感じるときもあれば、いきなり大きなくしゃみをして周りの顰蹙、不興を買うときもある。そういう場合はハンカチで抑えるとか、手で覆うというようないとまはまずなく、満員電車とか、喫茶店とか、閉所に人が詰まっているような場所なら間違いなく冷たい視線にさらされるし。
たしかに、逆の立場となってみれば、マスクくらいしてろよとか言いたくなるもの。
せめて、間が取れて周りに断ってからのくしゃみなら、後ろめたさも幾分はれて心置きなくぶっぱなすことができそうだ。
ただ、他人に向かっては間違ってもしてはいけないのは無論である。

先々代の猫は、家人の周波数の高そうなくしゃみが苦手で、必ず声をあげて抗議していたものだ。猫だって、耳障りになるようなくしゃみは苦手なのだ。

“猫の苦手なもの” への2件の返信

  1. 猫もくしゃみが苦手ですか。
    わたしも亭主のとんでもなく大きなくしゃみに抗議します。
    心臓麻痺で殺す気かと・・・
    大げさなどんな心臓してるんだと逆に言い返されますが。

    1. あれは突然、しかも耳に障る音ですからね。抗議したくなるお気持ちは同じです。
      せめて、顔をふせるなりしてくれればまだいいのですが。猫の虫の居所が悪いと噛みつくときもあったくらいですから。
      おたがい、気をつけましょう。

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