ものみな枯れて

枯芝の宗派問はざる墓地半ば
犬ともに枯芝つけて帰りたる
芝枯れて後円墳とすぐ知れる

芝生が枯れきる季節である。

芝生が青々としていると人は中に立ち入るのをためらうが、枯れ芝となるとちょっと違うようである。
なんの躊躇もなく芝生を横切りたちまち近道ができてしまう。そうしてこれが重なると、その部分が裸地となって芝生が惨めな状態と化すのである。

“ものみな枯れて” への2件の返信

  1. ものみな枯れて・・・冬の景色そのもの。

    どこかで聞いた言葉だけど思い出せない。
    今朝橋の上から真正面の御嶽山の白雪を眺めて突然思い出した。

    木枯らしとだえてさゆる空より
    地上に降りしくくすしき光よ
    ものみないこえるしじまの中に
    きらめき揺れつつ星座はめぐる

    冬の星座でした。
    「ものみな」滅多に使わないけどいい言葉ですね~

    1. 「万物」ともいうんでしょうか。あれ、これと個別には名をあげないが、「総じて」という意味でしょうかね。
      冬は今日でお終い。明日からは春ですから、万物枯れて陰の極みとでも言うんでしょうか。

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