鼻先へゆるり綿虫舞ひにけり
雨の前日、群れからはぐれた綿虫が庭に浮遊していた。
見るともなく眺めていると、当てがあるにはみえない風にふわふわと漂っていて、やがて顔、鼻の近くまで流れてくるとしばらくまたふわふわと漂っている。
こんなに近くまで寄ってくるのは初めてのことで、よく見ると漂うようでいて実はあるかないかの小さな羽をしきりに動かしているのだ。風がないので滞留時間は長く、じっくり見せてもらった。
虫が低く飛ぶのは雨の前兆だと聞いたことがあるが、もしかしてあれはそういうことだったのかもしれない。
綿虫、いまだにお目にかかれません。
雨の前兆で小さな黒い虫が飛ぶのはよくありますが・・・
観察眼がないのかせかせか余裕のない証拠かもね。
やはり風がない日がいいと思います。白くて小さい、しかしよく見ると青みがかった白がきれいですね。