一足早く

実南天ひとつ落ちたる通ひ路

ドアを開けると赤い実がひとつタイルのうえに転がっている。

玄関脇の南天が早くから赤い実をつけていたので一つや二つ落ちていても不思議ではないが、落ちていた実には妙に生々しいつやがあり、いかにも今朝がた落ちたばかりという風である。
この実とあわせ、ここらは朝晩冷え込むせいか葉っぱまできれいな色に紅葉して玄関の脇をぐっと引き締めてくれている。
正月には欠かせない南天だが、玄関周りは一足早く正月の趣である。

“一足早く” への2件の返信

  1. 今頃の彩りと言えば南天に山茶花でしょうか。
    特に南天の赤は艶やかでよく目立ちます。

    今年も残す所十日余り、もう年内に会う予定のない友人にはお互い「良いお年を」がサヨナラの挨拶となる。

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