老いたれば綿虫の歩にしたがへと
仲間来て綿虫われを見捨てけり
今年はなかなか見ない。
いつもなら12月のはじめ頃となれば庭先でいくらでも見かけたものだけど。
今日散歩の途中でようやく遭遇することができた。風もなく穏やかで綿虫にとっても人にとっても最高の日和なのだが、一匹だけまるで斑猫(道教え)のように先導してくれるのでしばらくついてゆくことにした。もちろんその歩みは緩慢で、坂道を行くには老人にとってはちょうどいいペースメーカーのようである。
やがてさらにもう一匹の綿虫が現れると、やっぱり仲間の方がいいとでも言うようにふっと道を逸れていった。
しばらくの同伴をありがとうね。