冬の旅

雪晴れて湯宿へのぼる雪上車

今日の兼題は雪晴。

雪のない土地の人間にとっては、過去の旅のかすかな記憶を頼りに詠むしかないのであるが、一番の思い出は蔵王麓の峨々温泉。着いた日はとんでもなく荒れた日で、名物のボンネットバスを楽しむどころではない。宿へは七曲がりの山道をゆくのであるが、猛吹雪の中をカーブごとに警笛を鳴らすのである。
明朝は見事に晴れて大好きな露天風呂へと向かったが、大半が雪に溺れて温くて入れたものじゃない。
旅にはハプニングがつきものだが、朝の水出しの珈琲のサービスにいやされるのであった。
掲句は、信州・高峯温泉へのアクセス。ゲレンデ脇を雪上車の送迎で稜線の宿にたどり着く、これまたワイルドな旅。
雪の季節の旅はそれぞれ深い趣のあることが多い。

“冬の旅” への2件の返信

  1. 雪国育ちではないので雪には憧れがあり、独身の頃は毎年のようにスキーを楽しんだ。
    一番の雪の思い出と言えば真冬に山形の上山温泉を訪れた時の事である。
    日中ロープウエイに乗って蔵王の白銀に輝く樹氷を見にいった。
    この世のものとは思えないスノーモンスターに仰天した。
    まるで異世界にはまり込んだ様な不思議な感覚に襲われたのを記憶している。

    1. 峨々温泉は宮城県側。遠刈田から登っていきます。
      上山温泉とは蔵王をはさんで反対側ですね。
      雪上車で蔵王散策の便もありましたが、せっかく晴れた日を帰京するには惜しい日でありました。

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