北から南まで

信貴濡れて生駒照るてる片時雨

やはりこの時期時雨が多い。

さあっと頭上を時雨雲が過ぎ去ったが、はるか生駒には明るい日が差して山紅葉がいっそう鮮やかに見える。
雨のことは忘れて際だったコントラストにしばらく見入ってしまう。
盆地の北から南までどこかに時雨雲がかかっている日がこれからも多くなる。

“北から南まで” への5件の返信

    1. 日本海に高気圧があって北風が強く吹くとき発生する山越えの冷たい雨。みたいな定義ですが、特徴は短く降ってさっと止む。初冬の冬型気圧配置によっておきる現象で、京都、滋賀湖北などに特徴的に見られる。奈良では葛城山、生駒山地越えによく発生します。
      なので、関東や名古屋などではみられない。夏の通り雨、冬の時雨とでもいうのでしょうか。
      佐藤春夫の「しぐれに寄する抒情」に「もしあの里をとほるなら」というフレーズはまさに時雨の特徴を言い表していますね。時雨雲の動きで今どこの辺りが降っているか遠くからよく分かります。

  1. 信貴濡れて生駒照るてる片時雨

    そうか、奈良側からだと、こういう風に眺められるのですね。時折、訪れる堺あたりからでは、信貴山付近はよく分からず、てっぺんに針(アンテナ)を刺された生駒と、ず~と南の山容の美しい二上山が、朝夕、裏表に輝き、あの向こうに奈良が広がっているんだ、と妙にいい気分にさせられます。

    1. 奈良県側から見る生駒の夕照はなかなかいいものです。暗峠に影ができるのでそれだけ生駒の山容が際だちます。
      信貴山も雄岳、雌岳がはっきり区別できますよ。

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