幸せの色

生垣を借りて宿借る初時雨

目の前に翡翠ブルーが走った。

久しぶりに見る。
翡翠というのは、それこそいつものように、突然に現れて気がついたときにはもう視界のかなたに消えてしまうものである。後を追って川沿いを探ってみたが、案の定二度と見つかることはなかった。
この時期は親を離れた今年の雛が安住の地を求めて放浪する季節。餌場が確保できなければこの冬が越せるかどうかの瀬戸際である。
覗いたところ魚影も見られない小さい川ゆえ、こういう時期しか遡ってこないので、遭遇する機会があると言えばあるのだが。
時雨が小止みになって再び歩き出したところでの遭遇で、雨に濡れていることもすっかり忘れるほどの至福の時間である。翡翠ブルーというのはなぜか人の心をときめかせる幸せな色である。
急に冷えて、すでに晩秋あるいは初冬の趣。今年の初時雨となった。

“幸せの色” への2件の返信

  1. 翡翠と言えばカワセミ、えっ!いまごろ?
    なるほどね、そういうことですか・・・幸せの色ですね。

    今日は時々時雨る肌寒い日でした。
    連れ合いが早々と風邪をひき寝込んでしまった。
    我が家には今まで体温計がなかったのでちょうど木の剪定に来る次男に体温計を持ってきてと頼んだ。
    体温計のない家なんて聞いたことがないという。
    我が家には体重計に体温計がないというかあまり必要を感じなかった。
    コロナ真っ最中の時は品切れでなかったがその後買い忘れていた次第。
    昔の古い体温計と違って見やすくわかりやすい便利なものに変わっていた。

    1. 翡翠はどういうわけか夏の季語。季節によって移動もしないし棲める環境ならば一年中見られる留鳥です。
      うっかりすると風邪をひきそうな天気に一変しましたね。あわてて上に重ねるものを引き出してきました。
      夏のモンベルから今朝からは毎度のユニクロファッション。一気に更衣です。
      いろんなものが流行ってます。コロナワクチンで免疫力低下という報告もありますから、おたがい気をつけたいものです。

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