同伴者

老いたれば綿虫の歩にしたがへと
仲間来て綿虫われを見捨てけり

今年はなかなか見ない。

いつもなら12月のはじめ頃となれば庭先でいくらでも見かけたものだけど。
今日散歩の途中でようやく遭遇することができた。風もなく穏やかで綿虫にとっても人にとっても最高の日和なのだが、一匹だけまるで斑猫(道教え)のように先導してくれるのでしばらくついてゆくことにした。もちろんその歩みは緩慢で、坂道を行くには老人にとってはちょうどいいペースメーカーのようである。
やがてさらにもう一匹の綿虫が現れると、やっぱり仲間の方がいいとでも言うようにふっと道を逸れていった。
しばらくの同伴をありがとうね。

“同伴者” への2件の返信

  1. 綿虫って道教えのような動きをするのですか?面白いですね。
    この時期になると気がかりになりますが観察眼に欠けるのか一向に巡り合えません。
    見ても気が付いていないだけかも知れませんが・・・
    実際に見たらああ!これなのかと思うかもね。

    1. たまたま昨日は道教えのように先導してくれる形でした。普段の実態はふわふわ空中にさまよう感じです。だから、風がある日は遭遇しません。名前の通り小さな綿埃のように漂っている感じです。

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