靴裏に欅落葉の厚みかな
七十二候では11月末から12月初にかけて「朔風払葉」という。
冷たい北風が木から葉を落としてしまう時候のことをいうが、まことにこの頃は町中のいたるところで吹きたまった落ち葉が見られる。駅前などではよく欅などが街路樹として採用されるので、ビル風に飛ばされた落ち葉が歩道に吹き寄せられてるのを見ると、ついその上を歩いて感触の柔らかさを確かめたくなる。
最近は落ち葉を燃やして焼き芋を楽しむことができなくなったので冬の楽しみがひとつ減ったことになるが、清掃員が片付けるまでの短い期間だけが残された楽しみとも言える。
「朔風払葉」、調べました。「きたかぜこのはをはらう」と読むのですね。この季節をわかり易く説明していますね。ほんとうに勉強になりますよ。ほだかさん!
当地でもまさにそういう状況で、芝生の上に紅葉が散り積もっていて、そのふかふかのところを回り道して踏むのが日課です。気持ちいいものです。
NHK俳句のテキストには毎月のカレンダーが載っていて、72候のこともそこでのセコハン知識です(笑)
散歩はやはり土の上を歩くのが一番。この時期は落ち葉が乗っているのでさらに感触がよくなりますね。
我が家の周辺でも欅や銀杏の葉が散り、路上の片隅等に吹き溜まりとなっています。
ふわふわの落ち葉の上を歩くのは、気持ちがいいですね。ただし、銀杏の葉は要注意です。
濡れていたりしたら、結構すべって転ぶこともありますからね。
童謡にある”落ち葉焚き”は昔物語になってしまいましたね。子供の頃はよく焼き芋を焼いたりして、一種の社交場のような場所だったのですがね。情緒がなくなりましたね。
銀杏の葉は滑りやすいって、言われてみるとそうだったかもしれないなという気がします。
条例かなんなのか知らないが、いつの間にやらたき火をしたらいけないと言われるようになって寂しい気がします。昔は近所の雑木林でいっぱい落ち葉を拾ってきて子供たちと焼き芋を楽しんだことが遠くて懐かしい思い出になりました。
先日ASCの授業で官庁街の欅並木を通り抜けるとき、吹き溜まりの落ち葉をわざわざ踏みしめてかさこそ、そこはかとない感触を楽しんでいたら後ろから同じ班の友人に呼びかけられました。
楽しそうですね、絵になりますよ!!と・・・
「かきねのかきねの曲がり角 焚き火だ焚き火だ落ち葉焚き」 懐かしいですね。
思い出がいっぱいです。
今では味気ない灯油売りの車がこのメロディーを流していますが・・・
欅の葉は軽くて風によく飛ばされますし、そのかさこそとした乾いた音も独特です。武蔵野に欅は定番ですが、立派に成長した欅並木が見られる街というのはどこか風格があるような気がしてなりません。好きですね。