渡り者の習性

寒禽の早瀬を行きつ戻りかな

ピィーと鳴く声がするので「小鴨」だろう。

先生が吹く笛のような鳴き声が特徴だ。名前の通りやや小ぶりな鴨の仲間で東京では秋彼岸の頃に渡ってきて春彼岸の頃に帰る。いつも集団でいるのだが、当地では大阪方面へ王寺駅を出たJR大和路線が大和川を渡る鉄橋あたりに多い。
この辺りは傾斜がきついのだろうか、流れが速くなっていていわゆる瀬を形成している。瀬というのは餌となる藻が多いのかどうか、この瀬を流されながら水面に顔を突っ込んでは浮かび、また流されては顔を突っ込むと言う繰り返しである。鉄橋近くまで来てやや深くなると、しばらく休憩して今度はいっせいに200メートルほど上流の瀬の入り口まで飛び戻って再び瀬下りへ。果てしなく同じような行動の繰り返しで、なかなかの働き者なんだなあと感心する。
一方、消波ブロックなどでよく日向ぼっこしているのがマガモのグループだ。彼らも鉄橋付近に渡ってくるが、彼らはあまり瀬では採餌せず岸近くを行ったり来たりしながらしている。上りもあまり飛ぶようなことをしないでひたすら流れに逆らって漕いでいるように思える。
おなじ渡りの仲間でもいろいろ生活のパターンが違うものである。

“渡り者の習性” への6件の返信

  1. よく観察していますねえ。どんなことでも、じっと見ていると色々とわかることがあって、面白くなり楽しめます。 鳥のこと詳しくないので、これから勉強です。毎日みかける鳥の種類は限られているので、どこかに出かける必要がありそうです。

  2. この時期は川や大きな池等に渡り鳥等がやってきて、結構にぎやかですよね。
    小生の住んでいる地域の隣の大和市に大きな自然公園があり、そこの大きな池に鴨や鴛鴦等、野鳥が多く、翡翠もやってくるので、カメラを持参して三脚で固定し、1日じっとチャンスを待っているマニア達の光景をよく目にします。
    鴨が大和側を上流200mまで飛んで、また流れに乗って下って来る光景もさることながら、その姿を飽きもせずじっと観察している貴方の姿も微笑ましいものがありますね。
    今日は神奈川は朝のうち雨だったのが、霙、雪と変わり、現在大雪、風雪、着雪注意報が出され、最高気温も5℃と、寒い一日になりそうです。11時30分現在で、積雪1~2㎝となっています。

    1. 大和の公園は有名ですね。何回か行ったことありますよ。

      夕方には止んだでしょうけど、神奈川西部で10センチとテレビで言ってましたからそちらの積雪は相当なものなんでしょう。
      当地は午前中一時的に雨が雪に変わりましたが、昼頃にはまた雨に変わってます。天理の名阪国道、有名なオーム(Ωの形)坂では雪で車が立ち往生、とうとう通行止めになりましたが。

  3. 鴨は馴染みの名前なんでなんとなく分かってるつもりなんですが種類も色々あり、生活パターンも違うのですね。なるほど。

    当地も昼前から大雪、ちょっとヤバイ感じです。

    1. 結局荒れ模様の天気なので今日は一歩も外へ出ませんでした。どうしても気持ちが萎えますよね。昔なら「雪やこんこん。。。」でも歌いながらはしゃいでいたものですが。

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